今回は、障害者ピアサポーターについてお話していきます。そもそも、ピアってなんなんだって思いますよね?
ピア(peer)と言うのは「仲間・対等」を意味する言葉で、障害や難病の当事者が同じ当事者に、自らの経験を活かして相談や援助を行う人たちの事を指します。
各分野(難病、各種障がい、がん、子育て、引きこもり、LGBT等)の多岐にわたって、その当事者の方々の支えになっています。
障がい者のピアサポートも、前身はありますが、制度としてはまだ新しいものとなります。
障がいの生きにくさや辛さと言うのは、同じ当事者の方が気持ちを共有しやすいものです。
また、生活上の困りごと等も、当事者同士だと相談しやすいです。
”共に問題の解決に向かってくれる仲間”
それがピアサポーターなのです。
他にも人に寄って得手不得手はありますが、ややこしい役所の手続き、年金、控除などの制度についてもご自身の経験に基づいて相談に乗ってくれる人もいます。
職員より利用者に近く、当事者の目線での支援が出来る事もあります。
サービスを利用する障害のある方の良き相談相手であり、自身の具体的な経験からの解決策や支援案を提案できることもピアサポーターにしかない魅力であり強みです。
直接支援や相談援助、幅広い分野で活躍が期待されています。
具体的には、どうすればなれるのか?
業務自体は、事業所と当事者の合意があれば事業所内での活動は可能で、事業所外でのサークル活動には特に資格は必要ありません。
都道府県が開催している、障害者ピアサポート研修(基礎・専門)を受講することで、ペアとなった職員とより専門的なピアとしての援助を行えるようになります。
ピアサポーターとなるには、自身の障害をオープンにした上で、業務を行っていかなければならないので、かなり勇気が必要なことであると思います
少しでも、自分の経験が他の人の役に立てばと考えている方、障害福祉を目指しておられる方には一考の価値はあるかもしれません。
つたない文章ではありましたが、障害者ピアサポーターがどういったものか少しでも伝わりますと幸いです。